今日はどんな日?
昨日の午前9時、コロナに感染してから10日が経ったので玄関内に仕切られたビニールカーテンが外され、玄関の外へ出てよいことになった。
野菜は冷凍のものだけになっていた。新鮮な野菜が食べたい。お歳暮も済まさなければならないし、早速、夫と外出することに。
10日ぶりに玄関を開け、廊下へ出た。ホーム館内を歩くのは、未だ何となく気が引ける。エレベーターで同乗者がいなかったのはホッとした。
まだレストランへ行く気持ちになれないので、居室で食事作り。
隔離されている時は当然居室のお風呂を利用していたが、隔離が解けたのでホームのお風呂が利用できるようになった。
夕食後に夫がお風呂へ行った。夫の行く時間帯は夫以外入浴者がいないそうで、久しぶりに大きな浴槽にノンビリ浸かれて大層心地良かったとの感想。
「お前も行って来いよ」に促されて、気が進まなかったが21時を回った頃に行った。
その時間帯なら会う人も少ないだろうと行ったのだが、えっ!と思うほどに人がいて驚いた。私を避けるために、わざわざこの時間帯に来られた人もいたかもしれない。サッサと洗い、サッサとお湯に浸かり、サッサと上って髪を乾かさずに居室へ戻った。
今日は、いったいどんな日になるだろう。
コロナ隔離が明けたので、美容院へ行った。
コロナ前から行きたいと思っていたので隔離中は髪が茫々としていた。
早速の美容院、美容院の鏡に写った自分を眺めて、シワ、シミ、タルミが全部揃っていて、実に婆さんになったな~と感慨深い、願うところの美しい婆さんへは程遠く、曇っていて汚い顔だ。
マスクをしたままなので顔半分は隠れているが外したら、もっと酷いと思う。
それでも髪をなんとかすれば、ましになると思っていた。美容師さんに自分を弁えずにアレコレと注文、結果パーマをかけてみようということになった。期待の気持ちはゼロで可笑しいことにならずに済めばという思いでパーマが終わるの待った。
パーマをして少し挟みを入れて、全体がフワッとなっただけで印象は変らなかった。可笑しくはなっていない、それで良しとしよう。
美しく歳をとりたいと思っていたけど、厳しい現実を鏡の中で確認した。
隔離中に洋ナシの絵を描いた。描き終えてキャンバスの後ろに日付けを入れた。
コロナ真っ最中の日付けだった。レストランへ向かう廊下の壁、そのほんの一部に入居者の作品が展示されている。展示期間は2週間と決められている。
11月16日、夫が前立腺炎で発熱してから、21日までホームから近い病院へ点滴を受けに通院していた。電解質補液と抗生物質の点滴は長時間を要した。当然、治療に入る前には発熱外来でコロナ陰性を確認している。
点滴での通院を終えた21日の朝は平熱、これで前立腺炎の治療も終わりホッとしたのだった。が、夜になって38度の発熱に前立腺炎が完治していないのかと不安になった。
翌日の22日に喉が痛いというので風邪を引いたのかと案じた。通院の日々を思い返すと、点滴を受けるまで外来で待たされたし、点滴を受ける部屋は快適でなかったし、寒い思いもした。夫は風邪薬を服用して床に就く。
そして23日に私が発熱したのだ。ホームへ報告、それからが大変だった。
再び発熱外来へ、結果は夫も私も陽性と判明。居室に隔離された。
ホーム館内放送で非常時が呼びかけられた。
廊下の絵は2週間が過ぎている。洋ナシの絵に替えようかな~ コロナ感染中の絵なので嫌厭されるかしら?