入居されている人の気持ち

ホームで初めてのコロナ感染者である私たち夫婦、2週間が経ってホームでの隔離からは解放されたけど、同じホーム内の入居者の気持ちは穏やかではないことが伝わってくる。皆さん、高齢であるし持病もある。2週間経ってはいるけど感染するのではないかと恐れているのが解る。当然だと思う。

食事は居室で作っている。レストランに行くのは躊躇われる。

共用部に留まらないようにしている。

お風呂では緊張、皆さんの気持ちが痛いくらいに解る。

夫の通院治療中の病院で感染してしまった致し方ない事でも、ホーム内でのアレコレに耐えるしかない。1か月くらい経過したら、入居者の皆さんは安心して接してくれると思う。

 

 

 

今日はどんな日?

昨日の午前9時、コロナに感染してから10日が経ったので玄関内に仕切られたビニールカーテンが外され、玄関の外へ出てよいことになった。

野菜は冷凍のものだけになっていた。新鮮な野菜が食べたい。お歳暮も済まさなければならないし、早速、夫と外出することに。

10日ぶりに玄関を開け、廊下へ出た。ホーム館内を歩くのは、未だ何となく気が引ける。エレベーターで同乗者がいなかったのはホッとした。

まだレストランへ行く気持ちになれないので、居室で食事作り。

隔離されている時は当然居室のお風呂を利用していたが、隔離が解けたのでホームのお風呂が利用できるようになった。

夕食後に夫がお風呂へ行った。夫の行く時間帯は夫以外入浴者がいないそうで、久しぶりに大きな浴槽にノンビリ浸かれて大層心地良かったとの感想。

「お前も行って来いよ」に促されて、気が進まなかったが21時を回った頃に行った。

その時間帯なら会う人も少ないだろうと行ったのだが、えっ!と思うほどに人がいて驚いた。私を避けるために、わざわざこの時間帯に来られた人もいたかもしれない。サッサと洗い、サッサとお湯に浸かり、サッサと上って髪を乾かさずに居室へ戻った。

今日は、いったいどんな日になるだろう。

 

コロナ隔離が明けたので、美容院へ行った。

コロナ前から行きたいと思っていたので隔離中は髪が茫々としていた。

早速の美容院、美容院の鏡に写った自分を眺めて、シワ、シミ、タルミが全部揃っていて、実に婆さんになったな~と感慨深い、願うところの美しい婆さんへは程遠く、曇っていて汚い顔だ。

マスクをしたままなので顔半分は隠れているが外したら、もっと酷いと思う。

それでも髪をなんとかすれば、ましになると思っていた。美容師さんに自分を弁えずにアレコレと注文、結果パーマをかけてみようということになった。期待の気持ちはゼロで可笑しいことにならずに済めばという思いでパーマが終わるの待った。

パーマをして少し挟みを入れて、全体がフワッとなっただけで印象は変らなかった。可笑しくはなっていない、それで良しとしよう。

美しく歳をとりたいと思っていたけど、厳しい現実を鏡の中で確認した。

 

隔離中に洋ナシの絵を描いた。描き終えてキャンバスの後ろに日付けを入れた。

コロナ真っ最中の日付けだった。レストランへ向かう廊下の壁、そのほんの一部に入居者の作品が展示されている。展示期間は2週間と決められている。

11月16日、夫が前立腺炎で発熱してから、21日までホームから近い病院へ点滴を受けに通院していた。電解質補液と抗生物質の点滴は長時間を要した。当然、治療に入る前には発熱外来でコロナ陰性を確認している。

点滴での通院を終えた21日の朝は平熱、これで前立腺炎の治療も終わりホッとしたのだった。が、夜になって38度の発熱に前立腺炎が完治していないのかと不安になった。

翌日の22日に喉が痛いというので風邪を引いたのかと案じた。通院の日々を思い返すと、点滴を受けるまで外来で待たされたし、点滴を受ける部屋は快適でなかったし、寒い思いもした。夫は風邪薬を服用して床に就く。

そして23日に私が発熱したのだ。ホームへ報告、それからが大変だった。

再び発熱外来へ、結果は夫も私も陽性と判明。居室に隔離された。

ホーム館内放送で非常時が呼びかけられた。

廊下の絵は2週間が過ぎている。洋ナシの絵に替えようかな~ コロナ感染中の絵なので嫌厭されるかしら?

 

洋ナシ




 

 

 

 

 

 

老人ホームへ入居して10か月

ここの生活も10か月になろうとしている。毎朝、目が覚めると複雑な思いに駆られている。幸福感とは違う。虚しさだろうか、空き家、娘、息子家族のことが気がかりになる。不安になる。そういう気持ちを捨てるようにヨガを始める。ヨガで無に戻し、此処の一日が始まるのだ。

何の不自由もなく過ごしている。身体は未だ大丈夫だ。読書も絵も裁縫も気持ちが向けば好きなだけ出来る時間がある。今が一番恵まれているはずなのに心はウキウキとしない。置いて来たものへ惜別の思いが沸いてきて戸惑う。いずれ死ぬ、その時はもう惜別の煩悩に駆られないだろうか、入居はそれが目的であったのかどうか・・

 

                               



朝食をレストランで

いつも朝食は居室で済ませているが、今朝は階下のレストランへ。

レストランのスタッフが、私共に「驚いた!」とオーバーな反応をした。朝食をレストランでとる人は少ないと思っていたが、大勢いることに私は驚いた。

3種類から選ぶのだが、私共は「粥膳」を選ぶ。「粥膳」を選ぶ人が少ないとみえて、

たくさん待たされた。茄子粥に大根と肉団子の煮物に山菜お浸しが付いている。

充分であった。

朝食後に図書室へ行って新聞を見た。朝食の準備や片付けなしで過ごすのは、こんなにノンビリと過ごせるものなのかと思った。朝はいつも慌ただしくしていて朝の空気や光を十分に味わっていなかったような気がした。

ベランダのカレープラントが伸びて花も付けた。西側ベランなので植物を育てるのは難しいが育ってくれたのが嬉しい。このまま眺めていたいが切り詰めた。切った花茎はドライフラワーにする。

 

随分に前に描いたSMサイズの絵を掛けてもらう。

ホームのレストランへ向かう廊下、壁の一部に入居者が描いた絵や写真などを掛けてくれる。夫が「お前も掛けてもらえよ」と言う、恥ずかしいので迷ったが一大決心をして掛けてもらった。やはり、恥ずかしい。それは謙虚な気持ちとは違うような気がする。

自ずと他の作品を比較してしまう自分、また他者の目を意識してしまう自分の卑小さに気がついて、胸底に陰りがさすことだ。

入居して半年が経った

早いもので老人ホームへ入居して半年が経った。一日があっという間に過ぎて行くような感じだから致し方ない。

月曜日は掃除デーを決めている。月曜日は入居する前の家でも夫が1階を私が2階を受を受け持って掃除をしていた。

入居後は1LDK63㎡の居室である。私一人で済んでしまう。その間、夫は散歩に出るので心行くまで掃除ができる。東寝室の窓を全開、西側リビングのガラス戸を全開、居室に風が通り抜けて行く。気持ちいい!

リビングが西向きであるのも覚悟が出来てきた。前方に銀杏が植えてある、その銀杏が大きく育ってくれるのを期待している。

夏の西陽を心配ばかりしていたが、冬を過ごして解ったこと、日中ずーっと部屋が暗いことである。一日中電気を点けて過ごしていた。寝室とリビングの位置が入れ替わっていたらどんなに良いだろうと思った。

今、電気を点けてなくてもよいし、西陽も然程苦にならない。冬の暗さの方を嘆きたい。

今日は午後から夫と出かけた。アルス画房に額縁を探しに行った。SMサイズである。

一番シンプルなモノを購入した。

星川通りを歩いてみる。それから八木橋デパートそばのシナモンカフェまで足を延ばしてランチをした。

玄米、スパイスを効かせたトマトソースで煮込んだビーンズ、サラダ、ピクルスがワンプレートにスープと飲み物が付いて1000円である。夫が「美味しい」、が嬉しかった。

ランチメニューばかりでなくスイーツもヘルシーで美味しい。これは買って帰る。

熊谷を好きになりたい。

 

急にパソコンがネットワークに繋がらなくなりました!

突然、パソコンがネットワークに繋がらなくなりました。夫が「電源を入れ直したら」に従ってみましたら、繋がってホッとしましたのが何日か前のこと。

また、繋がらなくなってしまい今度が夫が困っています。電源を入れ直してみても繋がらず途方に暮れています。

 

ここは老人ホームです。入居に当たり、それぞれがネットワーク通信網を確保するようにとのことでした。光通信にしようか、それともエア、ポケット・・いろいろ頭を悩ましましたが、一先ず、入居してからと考えて準備をせずに入居しました。

ところが、パソコンのネットワークが繋がったのです。施設内のWi‐Fi電波が届くようでした。有難かったです。

それから五か月、トラブルなく過ごして来ました。

 

しかし今回のトラブル! 夫はパソコンを購入した店へ持ち込む予定でしたが、

私は、なんとかトラブルを解消できないものか、スマホで調べてみました。

すると様々な対処法があり、その中で「再起動をしてみる」がありました。これは一番、簡単の方法です。早速、試してみました。

再起動で解消できたらラッキーです!

パソコンが再起動する時は「繋がりますように!」と祈る気持ちで画面を見守っていましたら、インターネットに繋がったのです。

様々の方法を読み込んで頭が痛くなっていましたから、心底から安堵しました。

 

ホームの電波は、リビングのパソコンには繫がるもののスマホには繋がりません。

廊下に近い玄関や寝室ですとスマホが繋がりますが、リビングで過ごしていることが多いので不便です。

しかし、当初ホームから聞いていた事と違って、個別にWi‐Fiを契約せずに済むことを知りました。

ホームから、そのあたりの事を丁寧に説明してほしいです。

 

 

私と同様に、急にパソコンのネットワークが繋がらなくなりましたら

先ずは、パソコンを再起動してみてください。

 

 

 

老人ホームへ入居

11月1日に荷物の引っ越し、3日に入居した。

1年前に決めていたことだったが入居を決める前に予想していなかった初孫の誕生、コロナの猛威などがあり延びた。その間、気持ちも動揺した。正しい選択であったか揺れた。家具や家電も入れ、入居金も支払済み、キャンセルはリスクを伴う。それだから一層、自分の判断が愚かであったように感じてならなかったりして眠れない日々を過ごした。

私の希望でもあったが、夫も反対することなく事を進めて来て今に至る。私の動揺、迷いの愚痴を聞き流し、夫の腹は決まっていたようだった。

1年間の複雑な思いを経て、今、入居して5日目の朝を迎えている。