「死者との対話」石原慎太郎
7篇から成る。
自らの体験、想念を7篇に語るも
私も死を意識せざるを得ない年齢にあるので死について興味を持って読んだ。
「暴力計画」は無残な死を招いたインパール作戦での司令官を追い詰めるのであったが
いくらでも理不尽極まりない愚かな戦争の惨事があったと思う。
戦争は本当に嫌だ!
最期の「ハーバーの桟橋での会話」で些かうんざりする。
よくありがちな引退した男性が自分の過去を語って聞かせるもので
うんざりする。
あんなだった自分 こんなはずじゃない自分を語るが
受け取るに、いささかうんざり。