有料老人ホーム

昨年四月に契約した老人ホーム、会社側が四月に決算があるとかで、是非4月までに契約をという担当者の希望を汲んだ。コロナの緊急事態宣言の最中であった。このような時に?と何度か担当者へ聞いたのだが、差支えないとの返答。どうしても契約はして欲しかったのだと思う。それまで何度か担当者と会ったりしているうちに、私たち夫婦もその若い担当者の気持ちに応えてあげねばという気持ちになっていた。

契約の際は保証人を交えての契約書読み合わせのような事が行われた。子供たちも一緒にホームを訪問するのは初めてであった。玄関から事務手続きが行われる部屋へ向かう際、入居されていらっしゃる人が心配そうに私たちを見ていた。案の定、苦情があったようで別館の別室へ移動、そんな雰囲気の中のことであった。子供たちに私たちの部屋を見てもらいたかったが、それも当然叶わなかった。

緊急事態宣言が解除されてからホームより連絡あり、入居を促された。契約するまでと契約を交わしてからでは私たちの受ける印象が随分変わったと思う。現場で働いているスタッフは心優しい、しかし会社なのだ。利益が優先され、入居者側より会社の都合が優先される、という当たり前のことを知る。

私たち未だ引っ越しをしていない。自宅で暮らしている。時々、別荘として泊りに行く予定であったが、コロナ禍で控えている。冷蔵庫や洗濯機、ベットやソフアーなどの家具も入れていつでも住めるようにしてあるのだけど。毎月一回、一か月分の引き落とされた金額の通知とホームの便りが届く。ホームの便りが面白い、入居者と会社の議事録が面白い。

年内には二人揃って元気に入居する予定であるのだが・・・